
キミセのお醤油ができるまで
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- キミセのお醤油ができるまで
キミセ醤油では、お醤油がつくられるまでのすべての工程を自社で行っています。からだの中に入れるものだからこそ、安心・安全なお醤油づくりのために、ひとつ一つの工程にこだわりを持って取り組んでいます。

素材へのこだわりと「五つの穀物」
お醤油の主な原料となる大豆は、すべて国産の丸大豆を使用しています。
よく使用される脱脂加工大豆に比べて高価であり、製造の手間もよりかかりますが、原料へのこだわりは、すべてのこだわりの原点であると私たちは考えています。
また、お醤油に使われる穀物は主に、「大豆」と「麦」ですが、キミセ醤油では他に「米」「きび」「あわ」の5つを合わせた「五穀」を素材として、大切にしています。
よく使用される脱脂加工大豆に比べて高価であり、製造の手間もよりかかりますが、原料へのこだわりは、すべてのこだわりの原点であると私たちは考えています。
また、お醤油に使われる穀物は主に、「大豆」と「麦」ですが、キミセ醤油では他に「米」「きび」「あわ」の5つを合わせた「五穀」を素材として、大切にしています。

手間を惜しまず「麹づくり」から
今では麹からつくる醤油蔵も減っていますが、キミセ醤油ではすべての工程を一貫して自社で行なっています。
原料である丸大豆を蒸し、炒った小麦と種麹を加え、室(むろ)の中で3日間かけて麹を育てるのですが、温度管理のほか、麹をほぐすなど熟練の技術と多くの手間が必要だからです。
こうしてできた麹を「醤油麹」と呼び、「醤油麹」に塩水を加えると「諸味」になります。
そしてこの工程を醤油づくりの世界では「仕込み」と呼びます。
原料である丸大豆を蒸し、炒った小麦と種麹を加え、室(むろ)の中で3日間かけて麹を育てるのですが、温度管理のほか、麹をほぐすなど熟練の技術と多くの手間が必要だからです。
こうしてできた麹を「醤油麹」と呼び、「醤油麹」に塩水を加えると「諸味」になります。
そしてこの工程を醤油づくりの世界では「仕込み」と呼びます。

半年にわたる諸味の熟成
醤油づくりには「一麹、二櫂、三火入」という言葉がありますが、このうち「櫂」とは諸味の熟成時に撹拌することを指しています。熟成の時間の中で、どのように「櫂」を行うかによって香りや味が変化しますので、熟練の経験と目利きが必要になりますが、それを半年という長い時間をかけて向き合うことでお醤油特有の複雑な香りと味わいが育まれていくのです。醤油づくりの世界には「一麹、二櫂、三火入」という言葉があります。
このうち「櫂(かい)」とは諸味の熟成時に撹拌することを指しており、熟成の時間の中で、どのように「櫂」を行うかによって香りや味が変化します。そのため、ここでも熟練の経験と目利きが必要になります。それを半年という長い時間をかけて向き合うことで、醸造所ごとに違う複雑な香りと味わいが育まれていくのです。
このうち「櫂(かい)」とは諸味の熟成時に撹拌することを指しており、熟成の時間の中で、どのように「櫂」を行うかによって香りや味が変化します。そのため、ここでも熟練の経験と目利きが必要になります。それを半年という長い時間をかけて向き合うことで、醸造所ごとに違う複雑な香りと味わいが育まれていくのです。

搾りたての「生あげ醤油」
半年間熟成した諸味は、「ろ布」という風呂敷状の布に包み、積み重ねて圧搾を行います。
一枚一枚丁寧に少しづつ諸味を包み込んでは重ねる作業を繰り返し、積み上がった「ろ布」を4日間かけて圧力をかけながら絞ることで「生あげ醤油」と呼ばれる、酵母などが生きたままの、いわば生のお醤油が搾り出されます。
こうして圧搾された「生あげ醤油」は備前焼の大甕の中へと移されます。
一枚一枚丁寧に少しづつ諸味を包み込んでは重ねる作業を繰り返し、積み上がった「ろ布」を4日間かけて圧力をかけながら絞ることで「生あげ醤油」と呼ばれる、酵母などが生きたままの、いわば生のお醤油が搾り出されます。
こうして圧搾された「生あげ醤油」は備前焼の大甕の中へと移されます。

備前焼大甕調熟と火入れ
昔から「備前焼に入れておいた酒はまろやかになる」と言われており、大きな備前焼の甕の中で、クラシック音楽を聴かせながら熟成させるという、独自のユニークな工程を行うことで、キミセ独特のまろやかで深みのある味わいに仕上がっていきます。そして最後に「火入れ」を行い、発酵を止め、香ばしさを付加し、ようやく「お醤油」として完成を迎えます。キミセ醤油では、備前焼の巨大な甕の中でクラシック音楽を聴かせながら熟成させるという、独自の「もうひとてま」を付加することで、キミセ醤油ならではのまろやかで深みのある味わいに仕上げています。
そして最後に「火入れ」という、状態を安定させながらお醤油らしい香味を加わる工程を行うことで、ようやく「お醤油」としての完成を迎えます。
そして最後に「火入れ」という、状態を安定させながらお醤油らしい香味を加わる工程を行うことで、ようやく「お醤油」としての完成を迎えます。

香りは鮮度、
だしでひろがる醤油の世界
ご家庭でも今では欠かせない「つゆ」などの調味料もこうしたお醤油をベースにつくられます。その際に重要となるのが、「だし」の香りや旨味です。とくに、鰹節などの香りは時間が経つほど抜けてしまうため、朝一番に鰹節を削り、そのまま朝のうちに煮出す「朝削り」と呼んでいる製法によって、だしの香りを最大限活かすなど、お醤油以外の素材にも「美味しいひとてま」を加えています。
こうして長い時間を経て生まれるキミセのお醤油。 素材へのこだわり、 伝統の技、 そして熟成の時間が織りなす 深い味わいは、私たちの誇りでもあります。 一滴に込められた香りと旨味が、 皆さまの食卓をより豊かに彩ることを願いながら、 真心を込めた醤油づくりを続けています。